
鍛冶マスター
2020年4月3日放送
#73
伝統的な鍛冶技法を体験する
今回訪れたのは千葉県成田市にある「正次郎鋏刃物工芸」。
ここでは鍛冶職人・石塚祥二朗さん指導のもと、鉄の柄のペティナイフを作成した。
正次郎鋏刃物工芸では伝統的な“総火作り”という技法で刃物を制作している。
型を使わずに、熱した鉄を叩くことで形を作る技法で、これは日本刀の製造に用いられる技法でもある。
石塚さんでも1日に2本作るのが精一杯というほど手間と根気が必要な作業だが、
3人は無事にペティナイフを完成させることができるのか!?

- 今回のマスターは
- 石塚祥二朗
“総火作り”と呼ばれる伝統的な製法を行う刃物鍛冶「正次郎鋏刃物工芸」の6代目。
鍛冶職人としては24年目という大ベテランで、千葉県指定伝統的工芸品の製作者として認定されている。

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MISSION
01
刃物の元となる地金と鋼を複合する鋼付け
まずは鋼付けの工程。ここは難しいのでマスターにお任せした。
土台となる軟鉄「地金」と、刃となる硬い鉄「鋼」を、接着剤がわりになる鉄の粉と薬品を混ぜた「鉄ろう」を使って鍛接する。
手順は熱した地金に鉄ろうをのせ、その上に鋼をのせてさらに鉄ろうをかけ、
火の中に入れて熱する。
これをハンマーで打つことで鍛接され、鋼付けが完了する。 -
MISSION
02
鋼付けした鉄を打って包丁の形を作る
次は包丁の形を作る工程。鋼付けが完了した素材を熱して、ハンマーで叩き形を整えて、
また熱して形を整えるという手順を何度も繰り返す。
根気と体力が必要だ。まずは包丁の形をイメージして先端のアール分や上部を整える。
ハンマーの打撃面を平行に当てたいので、手首を使わずに肘から上を使って振り下ろすのが
ポイント。形を整えたら包丁の元の方から伸ばすように叩いていく。
この時は根元から先に伸ばすイメージで、手前に引くように叩く。 -
MISSION
03
刀身ができたら柄の部分を作る
次は熱した鉄を切って、柄の部分を作り出す工程だ。
まずはカットする部分だけを熱して柔らかくし、先が尖ったタガネのような器具を当てて叩いて切る。
カットできたら柄の部分を熱して叩き、柄の形を作る。
ここまで重いハンマーで叩き続けて疲労困憊の3人。
ようやく2割の工程が終わったということを聞いて「冗談でしょ!?」と驚きを隠せなかったようだ。

今回のPICK UP
アイテム

LOGOS ワッフルパン
今回のBBQuickingに使用したワッフルパン。
手軽にワッフルが焼けるアイテムで、お好みの素材を使って様々なアレンジを楽しむことができる。
ハンドルが取り外せるので、持ち運び&手入れも楽。
3600円(税抜)

LOGOS
COLLECTION

暖かな春のお出かけに最適な爽やかスタイル
今回のコーディネイトはLOGOSショップららぽーと名古屋みなとアクルス店の藤井さんが担当。 春のお出かけをイメージして、軽やかな素材感のアイテムを組み合わせている。 肌寒い時に対応できる薄手のアウターを合わせたスタイルだ。
●藤原さん/マエストラーレエアージャケット5900円、モミフィールダーアンクル5900円、シューズ私物
●ヒデさん/オールウェザータイプミスト1万4800円、ツイルテーパードパンツ6900円、シューズ LOGAN 1万9000円、LOGOS フレッシュ中折れハット2900円
●井本さん/ブロッキングフーディ9800円、ハイクテーパードパンツ6900円、シューズ STELVIO 1万5000円
(以上、すべて税抜)