ガラス工芸マスター 後編
2021年7月2日放送
#88
職人が手作業で刻む繊細な文様の江戸切子
前回で吹きガラスを体験した3人。ガラス工芸の技術をより広く学ぶために、後編では江戸切子を体験した。伝統工芸である江戸切子は、ガラスの表面に切り込みを入れて幾何学的な模様を刻む技法だ。江戸時代の後期に、江戸大伝馬町のビードロ屋 加賀谷久兵衛らが、ガラスの表面に彫刻したことが江戸切子の起源といわれている。江戸切子に採用される文様は直線的なものが多く、菊花文や矢来文、麻の葉文など、着物にも共通する文様が特徴だ。
- 今回のマスターは
- 大本研一郎
東京ガラス工芸研究所の代表理事を務める大本さん。2000年からガラス工芸の道に進み、ガラス作家として活躍。切子の作品で日本伝統工芸の多くの賞を受賞している。
今回の撮影地
東京ガラス工芸研究所
東京都大田区東六郷1丁目26-13
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MISSION
01
ベースとなるお皿を選びデザインを考案する
今回は体験ということで既成のガラス皿に加工を施していく。まずは皿の形を選び、そこに刻む模様のデザイン図を制作した。3人共にシンプルなものが好みだということで、上品なデザインを考案。井本さんは丸い平皿の中心に星形のみ、藤原さんは深めの皿に大きな星形、ヒデさんはハートの皿に星形と丸形を散りばめる文様を描いた。
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MISSION
02
まずは練習用のガラスで文様の彫り方を練習
円盤状の研磨機が設置された回転盤にガラスを当てて削る。星を彫る際には、まず十字の2本を彫ってから斜めのラインを彫る。この時に縦と横と斜めの線の中心がずれないように1点で交わらせ、それぞれのラインの深さを合わせることで美しく仕上がる。真っ直ぐに削るのは意外と難しいが、ガラスをしっかりと持ち、押し当てる力を絶妙に調節すると良い。
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MISSION
03
デザインを下書きして丁寧に彫っていく
ガラス皿にデザインを描き、この下書きに合わせて削っていく。ここで井本さんは星形ではなく「井本」のデザインに変更。各々が集中して彫り進めること約30分、ついに作品が完成した。しかしここで井本さんの作品に重大なミスが発覚。裏側から下書きをする際にそのまま「井本」と描いてしまったことで、皿を使用するときには「本井」となってしまう痛恨のミス…。ヒデさんも藤原さんも綺麗な仕上がりだったが、今回のマスターは藤原さんが選ばれた。
今回のPICK UP
アイテム
Bamboo なべ敷きトライアングル
抗菌作用があると言われ、耐熱性にも優れる竹素材を使用した鍋敷き。折りたたむと板状になり、スリムな隙間にも収納可能。2秒で組み立てができるシンプルな構造だ。1540円(税込)
LOGOS
COLLECTION
カラフルな機能性アウターで雨の日キャンプも楽しく快適に
今回3人の衣装をコーディネイトしたのはLOGOSショップ広島店の木村さん、筒井さん、松本さん。テーマは「雨が降っても怖くないキャンプコーデ」。発色の良いカラーと撥水性能を備えるアウターを取り入れ、雨の日のキャンプが楽しくなるスタイルが完成した。
●ヒデさん(左)/マエストラーレジャケット6490円、T-A CAMP FIRE BA 4389円、キャンピングショーツ5478円、シューズTARVISIO 1万6500円
●井本さん(中)/シザーアノラック8800円、キャンピングショーツ5478円、シューズSTELVIO 1万6500円
●藤原さん(右)/シザーシェル1万560円、T-A NANDEYANEN BA 4389円、モミフィールダーショーツ5478円、シューズ私物(以上、すべて税込)
PHOTO GALLERY
ガラス工芸をマスター 後編
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HIDE(ペナルティ)×TAKAFUMI INOMOTO(ライセンス)× KAZUHIRO FUJIWARA (ライセンス)スペシャル対談!!