まずは銃の取り扱いについて学ぶ。ビームライフルで使用する光線銃は、射的競技の入門として広く楽しんでもらえるように開発された銃器だ。人に無害の光線が出るだけで弾は出ないが、競技中の銃器の扱いは実銃と同様に行う。銃口を的以外には向けないこと。誤射を防ぐため、引き金は撃つ時にだけ指を掛ける。

最初は椅子に座って、委託射撃を試してみる。左肩が前になるように体を横に向けて、右目で照準器を覗く。銃口の先についているフロントサイトのリングに標的を合わせて引き金を引く。井本さん、ヒデさん、藤原さんの順に挑戦したが、僅かな動きで狙いがズレてしまう。見た目以上の繊細さに驚いていた。

次は立った状態で挑戦。銃の重心位置を左手で持ち、足は肩幅に開き少し内股にする。的に向けた銃に右手を添えて、照準器を覗く。重さが約5㎏もある銃を構え、立った状態で保持するのは至難の業。初心者の3人は、なんとか的に当てるのが精一杯。その後に練習に来ていた中学生選手との対決を行った。大きなハンデをもらったものの、惨敗という結果となり、ビームライフルの難しさを痛感していた。